どんなに制度が整っていても、どんなに人が優しくても、病気を抱えて仕事をすることは大変なこと

病気で長期休職している人は、「復職できるかな」って不安に思っている人が多いと思います。

私も膠原病の全身性エリテマトーデスという病気で一年間休職していた時は、「もう二度と日常生活に戻ることはできないだろう。」と思うことも多くありました。

でも結論から言えば、それなりに生きていくことができています。

病気になる前のような生活をすることはできません。

でも色々なことを諦めながら、できなくなったことを諦めながら、それなりに生きています。

生きることは、もしかしたら、できなくなることを受け入れながら、命ある限りできないことに適応していく過程なのかもしれませんね。

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病気と仕事を両立できる制度があっても、本当に辛いです。

私の勤める会社は、本当に休職や復職の制度・福利厚生が整っていて、まさに、「病気になっても働き続けることができる会社」だと思います。

本当に本当にありがたいことです。

でも、復職してから数ヶ月が経ち、私が思うことは、

どんなに制度が整っていても、病気を抱えて仕事をすることは大変だ」ということです。

(そもそも病気があっても健康であっても仕事をするということ自体が大変なことなのだと思いますが。もっと仕事が遊びと変わらないような社会になるといいですね。)

私の部署は、いつでも自由に有給・欠勤することができます。

上司や同僚が優しいので、気兼ねなく自由に病院に行くことができます。

それでも、お休みするためには、社外との仕事スケジュールを調整する必要があります。

また、有給・欠勤することで労働時間が減少しても、担当の業務量が減るわけではないので、病院に行くことで、勤務時間に対する効率性を上げる必要があります。

それに、休職中は、寝不足であれば日中に寝ることができました。少し頭が痛ければ、いつでもベッドに横になることができました。

でも仕事に戻ると、少し体調が悪いことで休んでばかりいられません。みんな「体調が悪い時はいつでもすぐに休みなさい」と言ってはくれますが、正直、少し体調が悪いくらいで休憩していたら、1日中休憩することになりそうです。

社外顧客とのアポイントや商談があれば、少し体調が悪い程度ではドタキャンできませんしね。

仕事をするということは、無意識のうちに無理をしているんだろうなっと感じています。

何より体が本当にしんどいです。

上司や同僚がどんなに優しくても、病気を抱えて仕事をすることは大変です

私は、職場の人にとてもとても恵まれています。

部長は、人として心から尊敬できる人です。

同僚も(たぶん)みんな優しい人ばかりです。

でも、これも健康か不健康か、病気持ちか、障害持ちかなどに関わらず言えることではありますが、1000人いれば1000人全員に好かれることなんて不可能です。

やっぱり私のことを良く思っていないような人もいるんだなっと感じることがあります。

したかのないことですが、たまに傷つくこともありました。

また、私自身にも「会社・みんなに迷惑をかけている」という後ろめたさのようなものがあるのでしょうか。

以前は気にもならなかった誰かの一言を深く気にしてしまったり、ネガティブ思考になってしまったりします。

心身ともに疲労しています

病気と仕事を両立されているみなさま、いかがですか?

身体は疲れていませんか?

私は、体も心もクタクタに疲れています。

正直、職場のデスクに座りながら、生きているのか死んでいるのか、遠いところに意識だけが旅をしているような不思議な感覚になることがあります。

ベルトコンベアが流れているのをただ待っているかのような感覚になることがあります。

人生の複雑さに耐え、与えられた人生を受け入れて生きる

偶然見かけたテレビ番組で紹介されていた美智子様のお言葉が心に響き、色々な書籍や宮内庁のHPを見ていました。

人生の複雑さに耐え、与えられた人生を受け入れて生きる

悲しみは、誰でも持っているのだ。わたしばかりではないのだ。わたしは、わたしの悲しみをこらえていかなきゃならない。「でんでんむしのかなしみ(新美南吉)」

最近、よく「でんでんむしのかなしみ」という児童文庫、絵本の内容を思い出します。

でんでんむしの背中の殻に詰まったかなしみ・・・

私も私のかなしみをこらえて生きたい

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