適正な塩分摂取量は3g〜6g|腎臓病・高血圧・心臓病などの食事制限

私は、全身性エリテマトーデス(SLE)を原疾患とするループス腎炎で、短期間に急速に腎機能が低下しました。そのため、傷ついた腎臓をなるべく大切に保護していくために、塩分制限に取り組んでいます。

「できる限り塩分の摂取を控えよう」そう考え、無塩で調理して、そのまま味なしで食べたり、減塩ポン酢や塩分が少ないマヨネーズを少しつけて食べるような食生活をしていました。

そんな生活をしていると腎臓内科の主治医に言われました。

「塩分2g程度しか摂取していないので、最低でも塩分3gは摂取してください」と。

そこで、何故、最低でも塩分3g程度が必要なのかについて調べてみました。

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何故、塩分制限が必要なのか?

日本人は、塩分を過剰に摂取している傾向にあります。

和食をイメージすると分かりやすいですが、煮物や焼き物、干物といった伝統的な日本食には、塩分を多く含んだものが多いですよね。お漬物などの保存食には、とても多くの塩分が含まれています。

これらの塩分をたくさん摂取することが、高血圧や心臓疾患などの原因になっています。そのため、腎臓が良い悪いに関わらず、健康な人でも減塩を心がけたほうがいいと思います。

食塩を減らすと、血圧・尿蛋白も減る

食塩の摂取量と血圧や尿蛋白は、正の相関関係にあります。

  • 塩分の摂取量が減少すると、血圧が低下する
  • 塩分の摂取量が減少すると、尿蛋白が減少する。(尿蛋白は腎臓病における危険因子のひとつ)

とのエビデンスがあります。(エビデンスに基づくCDK診療ガイドライン2018を参考にしました。)

過度な減塩は危険

塩分摂取量を減らすと、血圧や尿蛋白が減少すると説明しましたが、過度な減塩はとても危険です。

食塩摂取量が3gを下回ると

  • 食事量全体が低下して、低栄養を招く可能性がある
  • CKD患者では、減塩により、eGFRが急激に低下する症例もある
  • 心臓疾患などの発生リスクが高まる可能性

などがあるため、過度な減塩は危険であると認識されている。(エビデンスに基づくCDK診療ガイドライン2018を参考にしました。)

こわいですね。




私は過度な減塩をしていました

正直、私は、塩分3gも摂取していませんでした。腎臓が悪くなってから、塩分を摂ることが怖くなっていました。

  • 朝食は、無塩のパンにフルーツ、サラダのドレッシングで0.5g程度
  • 昼食夕食は、味なしの炒め物やグリルに調味料をつけながら食べで0.5g程度
  • たまに塩分2gのカレーを食べたり

こんな感じで、平均的に1日の塩分摂取量2〜3g程度だと思います。

腎臓病内科の主治医に指摘された通り、もう少し塩分を摂るようにしたいと思いました。過度な減塩で、また新しい病気になったら嫌ですもんね。

私の腎臓も、みなさまの腎臓も長く保存できますように。

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