私は、SLEになるまでの人生、「人より優れていたい」という気持ちが強かったように思います。
特に、社会人になってからは、とてもストイックに、神経質に「1秒も無駄にしないよう」、無駄を排除し、合理的な生活を追求していたように、思います。
その結果、たくさんのことを得ることができました。
簡単には手に入らないような、賞も受賞しました。収入も、一般的な水準より、はるかに高かったように思います。
でも、病気になって、死ぬことを身近に感じて、私の人生観は、大きく変わりました。
いつかは、誰もが死ぬということ
生き物だから、誰でも、みんな、いつかは、死にます。
それがいつかは、誰にも分かりません。
明日、不慮の事故で死んでしまう可能性を、誰もが有しています。
病気とともに、何年か生きる人もいれば、突然、死んでしまう人もいるでしょう。
いずれにしても、生き物は、必ず、いつか死ぬということ。
私は、未だに、このことが、理解できず、受け入れられず、とても辛い気持ちになります。
自分が死ぬこと以上に、母親がいつかは死ぬであろうことすら、理解できない気がするのです。
自分さえ幸せであれば、それでいい
いつか、死んでしまったら、全て、無くなってしまいます。
生まれた瞬間から、生きられる残り時間が、減っていく。それが、生きるということだとすれば、死ぬことに向かって生きているという理解なのかな。
いつか、死んで、全て、なくなってしまうなら、今さえ幸せであれば、それで良いような、気がしました。
家族や大切な人の側で、ただ、命を繋いでいたいな。