軽症CDK(慢性腎臓病G3a:eGFR45〜60%)のたんぱく質制限について

SLEからのループス腎炎により、数日で腎機能が50%以下に低下してしまいました。これ以上、腎機能を低下させないため、30年40年50年、腎機能を維持していくために、学んだことをまとめます。

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腎機能が低下した場合、たんぱく質の制限が行われます

過剰にたんぱく質を摂取すると、腎臓にある糸球体が過剰に濾過しなければならなくなり腎臓に負担がかかります。また、腎機能低下時には、過剰に摂取したたんぱく質が十分に排出されず、体内に尿毒症物質として蓄積されてしまいます。

そのため、腎機能が低下した場合、これ異常腎臓が悪化しないようにたんぱく質の制限が行われます。たんぱく質を制限する目安として、腎臓の状態ごとに基準が設けられています。(参考:エビデンスに基づくCDK診療ガイドライン2018

「慢性腎臓病に対する食事療法基2014年版」において

標準体重に対して、

  • G3a:0.8~1.0 g/kg
  • G3b 以降:0.6~ 0.8 g/kg

と記載されています。

軽症CDK(慢性腎臓病G3a:eGFR45〜60%)のたんぱく質制限について

たんぱく質制限に積極的でない主治医

腎臓病に関する多くのガイドラインにおいて、「G3aからたんぱく質制限」と記載されているにも関わらず、私の腎臓内科の主治医は、たんぱく質制限に積極的な方針ではありません。

  • eGFR30%以下になれば、しっかりたんぱく質制限をしてほしい。
  • G3a~bの状態であれば、過剰に摂取する必要はないが、しっかり食べて筋肉つけて栄養状態をあげてほしい

という方針です。

それでも、たんぱく質を摂取するのが怖かった時に、厚生労働省が公表している慢性腎臓病にかかる資料(厚生労働省:慢性腎臓病PDF)をみつけました。

以下、その資料に基づき、軽度の腎臓障害におけるたんぱく質制限の有効性について、まとめて見ます。この資料の発行日が確認できていない点ご理解ください。

(また、あくまで、私の場合、私の主治医の話、患者である素人が自分のために学んだことをまとめた文章です。ご利用は、ご自身の判断のもと、またそれぞれの医師の判断のもと、治療を進めてください。一切の責任はおいません。)

軽度慢性腎臓病におけるたんぱく質制限の有効性を示した研究はない

  • 主に中等度(CKDステージG3b)から重度の慢性腎臓病患者に対して、たんぱく質の制限が推奨されています。
  • G3aより軽症のCDKに対するたんぱく質制限食の有効性を示した研究はこれまでにありません。そのため、G3aより軽度の場合、たんぱく質制限が有効であるか、明確な指針がないのが現状です。

尿たんぱくが陰性で、進行性でない場合

  • 尿たんぱくが陰性
  • 進行性に末期腎不全に至るリスクが低
  • CKDに伴う代謝異常が軽微

であれば、積極的なたんぱく制限を行う意義は乏しいと考えられる。

尿たんぱくが多く、腎機能の低下速度が早い場合

  • 尿たんぱくが多い
  • 腎機能の低下速度が早い

G3aからの軽度CKDであっても必要に応じてたんぱく制限が行われることがある。標準体重に対して0.8~1.0g/kgからたんぱく質制限が始められることが多い。

糖尿病性腎症の場合

糖尿病性の腎症は、

  • 腎臓機能が悪化する速度が早く
  • 尿たんぱくが陽性であることが多い

「日本腎臓学会のガイドライン」では、0.8~1.0g/kgからたんぱく質制限が推奨されています。

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