ダイアモンドダイニングホールディングス(以下、DDホルディングス)の社長である松村厚久さんが、「熱狂宣言 (幻冬舎文庫)」の中で、パーキンソン病であることを告白されています。
現在の医療技術では治療法すら確立していない進行性の難病である「パーキンソン病」。そんな病に負けることなく、夢を追い続け、実現していくその姿が心に響きました。励まされました。「病気に負けずに生きていこう」と強く思いました。
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パーキンソン病を公表したDDダイニング社長 松村厚久氏
(出典:DDホールディングスHP)
ダイアモンドダイニングホールディングスとは?
DD ホールディングス は、飲食事業(居酒屋・レストラン等)の経営・企画・運営する会社です。個性的な人気ブランド「VAMPIRE CAFE(ヴァンパイア カフェ)」や「アリスのファンタジーレストラン」、「ベルサイユの豚」などのお店を利用したことがある人も多いと思います。
1996年に設立され、2007年に現JASDAQに株式上場、2015年には東証1部に銘柄指定されています。
このDDホールディングスの社長が松村厚久さんです。松村厚久さんは、「フード界のファンタジスタ」「食とエンターテインメントを融合させた天才」など絶賛されるほどに、日本の外食業界に常に新風を巻き起こし続けています。
DDホールディングスの成長の陰には、難病パーキンソン病を告げられながらも、夢を追い続ける松村社長の姿がありました。
若年性パーキンソン病とはどのような病気?
松村厚久社長が2006年、39歳の時に告知されたパーキンソン病は、脳内で作られる神経伝達物質ドーパミンが減少することで体の動きをコントロールできなくなる原因不明の難病です。日本には、約10万人以上の患者がいると言われています。
パーキンソン病は、適切な治療を行えば、通常発症後10年程度は普通の生活が可能だそうです。それ以降は個人差があるが、進行性の疾患であるため、介助が必要になる場合もある。ただ、パーキンソン病そのものが死の原因になることは少なく、平均余命は一般より2〜3年短い程度だそうです。詳しくは➡️難病情報センターHP
若年性パーキンソン病を発症
「熱狂宣言 (幻冬舎文庫)」は、松村厚久さんが著名ノンフィクション作家の小松成美さんに依頼する形で、出版されたそうです。
パーキンソン病の発症後、会社は急成長を遂げる
松村厚久さんが、パーキンソン病を告知されてからのDDホールディングスの成長はすさましいほどです。2015年に「熱狂宣言 (幻冬舎文庫)」で自身がパーキンソン病であることを公表するまでの約10年間にわたり、病気を隠して熱狂的に働き、会社を成長させてきました。
2005年1月、わずか8店舗だった店舗を、“100業態100店舗”にすると打ち出した(2010年に達成)。その翌年2006年には「若年性パーキンソン病」が発覚、2007年にはヘラクレス(現JASDAQ)に上場しています。
これからも挑戦は続く
「世界に誇る『オープンイノベー ション企業』」を経営理念に掲げ、DDホールディングスの成長戦略は続いている。
その一方では、オーナー系企業でありながら、権限移譲を進めているようです。
熱狂宣言2
どれだけの気持ちを乗り越えた上での言葉なのかと思うと、とても心が締め付けられる気持ちになります。39歳で若年性パーキンソン病を告げられた翌年の株式上場、そして会社の急成長、病気の公表。
私も絶対に病気に負けずに、生きようと思いました。
オススメの本です。
情熱宣言
未来のことは未来の私に任せよう
病気とともに働く女性にとっては共感する気持ちが多く、とても励まされる本だと思います。