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ステロイド副作用の1つである「骨粗鬆症」
プレドニンなどに代表されるステロイドの服薬には、多くの副作用があります
(参考:ステロイドの標準的な治療と副作用~膠原病・自己免疫疾患のケース)。
その副作用の一つとして挙げられるのが、「骨粗鬆症」です。
今すぐに発症しなくても、年齢を重ねた後に、ステロイドを服薬しなかった場合と比べて発症する確率が高まる可能性もあります。
しっかり、予防しておきたい大切なことの一つです。
骨密度以上に骨折のリスクが高まる
ステロイドの服用による骨強度の低下は高い頻度で起こっており、ステロイド性骨粗鬆症といわれます。
また、仮に十分な骨密度が保たれていた場合においても、簡単に骨折してしまう場合があります。
すなわち、ステロイド服薬による骨粗鬆症の副作用は、骨密度の以上に、骨の強度が低くなり、骨折リスクが大きくなるという点に注意が必要です。
ステロイドによる骨粗鬆症
- 骨粗鬆症は長期ステロイド薬治療における最も重要な副作用の1 つ
- 大量投与した場合、6ヶ月間で6%の骨密度低下みられるが、低用量では骨密度低下の程度が小さくスピードも緩やか
- 現在の主治医によると、ステロイド5mg程度でも、骨粗鬆症のリスクは十分に高く、その予防としてビスホスネート系薬剤が欠かせないそうです
- (他の病院では、ステロイド10mgでビスホスネート系薬剤不要と言われたこともあるので、症状や医師によっても判断は異なるのかもしれません。)
- 必ず主治医の判断に従ってください
原因
- ステロイド薬は骨を作る細胞の働きを弱め、骨を吸収する細胞の働きを強めて骨を弱くします。
- 腸や腎臓でのカルシウムの吸収を低下させます。
- ステロイド薬は骨の量と質の両方を低下させます。
予防
- ビスホスホネート系薬剤の服用:
- 活性型ビタミンD3
- ビタミンK2製剤
その他、ステロイドの服薬の有無に関わらず、
- 成長期に骨量を十分に増加させること
- 女性は、閉経後急速に骨量が減少するため、閉経後女性の急速な骨量減少を早期に発見し、早期に治療を開始すること
- さらに骨量がすでにに著しく低下している高齢者においては,骨量の維持 とともに転倒の防止
骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015版を参考にしました
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